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  講座概要


    

2011.09.10 第12回講座

   「気を益す漢方薬」  北島潤一教授

 気は道教や漢方医学でつかわれる用語の一つです。生き物は気の凝集体であり、気は元
気の元だとされてきました。だから「病気」も、気の不足(気虚)によるものだとされて
います。そこで登場するのが気を益す薬、漢方処方です。

 気虚の原因は、腎や肺などの内臓機能の低下、不摂生、ストレス過剰などが考えられ、
その結果は体がだるくなったり、食欲不振や免疫力の低下にもつらなります。

 気虚に対する生薬としては昔から人参、黄耆 大棗 山薬 甘草などが用いられてきま
した。なかでも人参は高貴薬としても有名です。約5000年前、中国最古の薬草書「神
農本草経」には365種の薬草の効能が記されていますが、いまも通用する薬効です。

 薬膳のひとつに生姜と大棗(なつめ)のスープがあります。これが薬膳の基本のスープ
だとされていますが。薬膳湯は、これをベースに他の薬草が加わったものです。女子サッ
カー「なでしこジャパン」で脚光をあびるナデシコ(クバク)も元気になる薬草です。
漢方医学は古くて新しい医学なのです。



  
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