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  2012.07.30 第24回講座

     「町田は歴史古道の宝庫」  宮田太郎氏

 この「町田」は、国家的な歴史古道が束
のように集る全国的にも珍しい、不思議な
歴史のまちなのです。しかも それらの遺
構は、東日本を代表するほどの規模と密度
で残っているのです。

 町田を抜ける古道では「鎌倉街道」がよ
く知られています。鎌倉街道という呼称は
鎌倉時代にはなく、その頃は「鎌倉道」や
「武蔵路」「上の道」などと呼ばれていま
した。中世、鎌倉への主要な道筋(鎌倉古
道)は「山の道」「上の道」「中の道」「下
の道」の4道だとされています。このうち
町田を抜けたのは「上の道」(武蔵大路)と
「山の道」(秩父鎌倉道)の二道でした。こ
の2つの道が1つの道になるのが、いまの
駅前商店街にある交差点なのです。原町田
商店街は、2つの”鎌倉街道”がY字型に
ぶつかる高台に、戦国北条氏が関所を兼ね
て開いた市場が始まりだったのです。原町田の賑わいは鎌倉街道にルーツがあったの
です。

 町田の古道を考えるさいに、見落とせないのが小野路や野津田にのこる道遺構です。
先年、野津田で古道跡が発掘されました。道幅12㍍の広い道で、古代大和王権の道だと
推測されています。野津田公園は歴史の丘なのです。律令時代に古代東海道、中世には
鎌倉古道の本道が通っていたことを思わせる遺構が見つかっています。しかもこの一帯
からは古戦場、館跡、砦跡、のろし台などの遺構が確認されており、まさに「歴史の宝
庫」を窺わせます。

 

    

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