近頃テレビや新聞などに「子どもの貧困問題」や「いじめ」など、
子どもを取り巻くいろいろな問題が報じられています。それらの問題
を考える場合、私たちがまずしなければならないことは、その現状を
明らかにすることです。
そのさい、やみくもにとりかかるのではなく、きちんと骨組みを立
てて分析することが大切です。幸いなことに63年前に制定された児
童憲章には子どもが平等に有している基本的な権利が12項目にわた
って示されていますから、これらの全項目を、分析する際の指標として用いてはどうでしょうか。
児童の幸福を実現するためには、日本国憲法の精神
を理解することが大切です。憲法には日本は民主主義
社会の実現を目指すと書かれています。民主主義社会
とはその根本精神として「一人一人を大切にする精神
に満ちた社会」です。この精神に沿って児童憲章をも
う一度読み取ってほしいと思います。その上で「子ど
もの貧困問題」の現状をとらえ、さらにこの問題の解
決策をも皆で考えていきましょう。
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