** * まちだ雑学大学 * ****

  講座概要


    
  第62回講座    2015.09.25  町田市民フォ-ラム4F 講習室

             私の記憶画「描き残したい昭和」
 ー戦中・戦後そして戦後の復興ー   新見 睦 氏


戦争を語るには、まだ幼い年齢であったが爆音を轟かせ頭上を行く
B29爆撃機編隊の恐ろしい光景は今でも鮮明に脳裏に残っている。
昭和20年3月10日東京大空襲のこと、疎開のこと、そして戦後の
復興の姿。それらを忘却の彼方に葬り去ってしまうのは惜しいと思い、
せめて絵に描いて残しておこうと戦中戦後の社会、家庭生活、子供の
遊びを絵に描き、そのメッセージがより伝わるように説明文を書き添
えた140枚を四つの時代に分けスライドプロジェクターを使って紹
介された。

1.戦前中の社会:千葉県市川市に生まれた筆者の初めての記憶に始まり、戦争に備える
市川市の街、B29戦略爆撃機の東京大空襲、疎開とその生活
2.終戦そして平和:自然が戻った東京下町の墨田区東向島の様子、家族の生活、街の復興
3.昭和のこども:記憶の絵の大部分を占めている。当時のこども達の遊びを網羅。
今はもう見ることの少なくなった懐かしい遊びの回想
4.昭和の社会:復興が急ピッチで進んで活気があふれた町、豊島区長崎の街の様子
	

  戦争は平和に過ごしていた家庭を一変させた
が、しかし荒廃した社会を立て直すためにみん
な力を合わせ復興に立ちあがった。隣近所や見
知らぬ人にも声をかけ助け合った。人々の心は
固い絆で結びあい難局を乗り切った。やがて家
庭は平和を取り戻した。耐乏生活は必ずしも不
幸ではなかった。そして修理し繰り返してモノ
を大切に使い続ける習慣を人々は身につけた。
 必ずしもモノの豊かさだけが幸福ではないとい
うメッセージを話され、当時を知る方々には
共感を、若い世代の人には生活を考えるきっかけになればと結ばれた。


    
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