1993年に開幕した J リーグ、当初10チーム
から始まった日本初のプロサッカー リーグは、2
017年を迎え J1・18チーム / J2・22チー
ム / J3・13チームと 設立25年目にして5倍
以上のチームが全国に存在する大きなスポーツ文
化となりま した。
この25年の間では、日本代表が5回もワールド
カップ出場を果たすなど輝かしい成長 を遂げてき
ています。 そこには日本人選手や指導者の育成も
然るものながら、外国人指導者と外国人選手の 存
在も大きく関わっている事と思います。
現在も日本代表の監督を務めているのはヴァヒド・
ハリルホジッチ(ボスニア・ヘルツ ェゴビナ ヤブラニツァ 出身)です。 日本代表
が過去5回出場しているワールドカップでも3回は外国人監督が指揮を 執ってきまし
た。 その中の一人、ブラジル人ジーコとは「時には選手として・時には指導者として」
日本を代表するクラブチーム鹿島アントラーズで一緒に戦ってきました。
93年 J リーグ開幕当時は、JFL
リーグ2部(チーム名:住友金属)
から参入し「お荷物集団」と世間
から言われていましたが、ジーコと
(故)宮本征勝監督は「何事も最初が
肝心なんだ」と、ことあるごとに
言い続けトレーニングや試合の中で
チームに「プロ意識」と「勝者のメ
ンタリティー」を根付かせていきま
した。 その結果、初年度のファー
ストステージ優勝という大きな偉業
を成し遂げるのです。 その後は皆さ
んもご存知の通り、日本で一番多くのタイトルを獲得しているビッククラブと成長し
ていきました。
「献身・誠実・尊重」この3つの言葉はジーコスピリットとして掲げられ、 アントラ
ーズでは選手はもとより、フロントスタッフ、メディカルスタッフ、 育成スタッフ、
用具係、芝生管理のスタッフ、洗濯のおばちゃん、サポーター…と、 チームに関わる
全ての人々が自然な形で身につけ、そして愛し続けてきているのです。
92年にプロサッカー選手としての人生が始まった私は、J リーグの成長とともに歩ん
できましたが、高校を出たての自分にとってプロサッカー選手としての「意識と心得」
を教えてもらえたのは大きな財産となりました。
ジーコスピリット3つの言葉を自分ではこのように解釈しています。
・スポーツには勝敗が関わってきます=献身
・スポーツには挑戦する意欲が必要です=誠実
・スポーツには感動が生まれます=尊重
今回、私が 『スポーツの情景』 〜神様ジーコスピリット〜 の講演を通じて 皆様に伝
えたかったことは"意志は力なり" です。 物事を進めていく上で良い事ばかりではあり
ません。 しかし、困難な状況の中でいかにもがき苦しみ、そして結果を追求できるかで
その真価がとわれます。 苦難に屈する事なく、焦らずしっかりと地に足をつけて努力を
続ける。 そうする事で「意志が固まり、力が発揮できる」ようになるのです
皆様にとって今回の講話が実り多きものになりましたら幸いです。
Muchas gracias por todo… 全てのことに感謝致します…
オフィス Ko'aga
代表 小澤英明
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