** * まちだ雑学大学 * ****

  講座概要


    
  第96回講座    2018.7.17  町田市文学館ことばらんど

                  成年後見制度
                ~あなたは必要なのか?~

      社会福祉士・行政書士 佐々木 徹也 氏


 1.「成年後見制度」は、認知症になったら必要か?
  → 違います。認知症になって「あなたの生活をきちんと
  守れなくなったときに初めて必要になります。

  例えば・・・

  いま現在 「年金などを受取る手続き」「医療費や療養費
  などを払う手続き」をすべてご自身でやっています。
  認知症になると これらの手続きはご自分ではできないの
  で、ご家族が代わりにやることになります。
  日常的な手続きのほとんどは家族で代行できますので、慌
  てて後見人を付けないように!


2.成年後見人が必要なケースは?
 ○ 家族がいない
 ○ 家族はいても頼れない事情がある
 ○ 定期預金の解約
 ○ 不動産の売却
 ○ ご兄弟が亡くなった
    ・・・など

3.成年後見には、大きく分けて2種類あります。
 ○ 法定後見 認知症になってから手続きする
 ○ 任意後見 認知症になる前にあらかじめ備えておく。
 

法定後見では、希望した人がまれに後見人になれない場合も
ありますが、任意後見であれば、あなたが望んだ人が後見人
になれます。
任意後見は、認知症になる前でも利用できるので、施設など
に入居する際に必要な身元保証人が見つからない場合に、任
意後見人をつけることがあります。

4.後見人って何をする人か?
 ○ 金銭の管理
   あなたの判断能力に応じて、極力あなたの意思を尊重して経済基盤を安定的に管理す
   ることが義務付けられています。
 ○ 生活の支援
   医療・介護に関する手続きや関係スタッフとの話し合いなど、たとえ認知症であっても、
   あなたらしい生活ができるよう調整します。

5.成年後見の費用
 ○ 最初に必要な費用(専門家に依頼した場合)
     法定後見 7万円~30万円程度
     任意後見 20万円~40万円程度

 ○ 毎月の費用(専門家に依頼した場合)
     法定後見 裁判所が決定(別紙)
     任意後見 話し合い

6.誰に頼めばいいのか?
   ① 家族・親族
   ② 専門家(弁護士・司法書士・社会福祉士・行政書士)
    ※なるべく知っている人や紹介してもらって選んで下さい。
    ※事件について

あなたの生活を支えるのは、最終的には制度や建物ではなく「人」です。施設選びも後見人選
びもこの視点を忘れないで!!


    
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