1.「成年後見制度」は、認知症になったら必要か?
→ 違います。認知症になって「あなたの生活をきちんと
守れなくなったときに初めて必要になります。
例えば・・・
いま現在 「年金などを受取る手続き」「医療費や療養費
などを払う手続き」をすべてご自身でやっています。
認知症になると これらの手続きはご自分ではできないの
で、ご家族が代わりにやることになります。
日常的な手続きのほとんどは家族で代行できますので、慌
てて後見人を付けないように!
2.成年後見人が必要なケースは?
○ 家族がいない
○ 家族はいても頼れない事情がある
○ 定期預金の解約
○ 不動産の売却
○ ご兄弟が亡くなった
・・・など
3.成年後見には、大きく分けて2種類あります。
○ 法定後見 認知症になってから手続きする
○ 任意後見 認知症になる前にあらかじめ備えておく。
法定後見では、希望した人がまれに後見人になれない場合も
ありますが、任意後見であれば、あなたが望んだ人が後見人
になれます。
任意後見は、認知症になる前でも利用できるので、施設など
に入居する際に必要な身元保証人が見つからない場合に、任
意後見人をつけることがあります。
4.後見人って何をする人か?
○ 金銭の管理
あなたの判断能力に応じて、極力あなたの意思を尊重して経済基盤を安定的に管理す
ることが義務付けられています。
○ 生活の支援
医療・介護に関する手続きや関係スタッフとの話し合いなど、たとえ認知症であっても、
あなたらしい生活ができるよう調整します。
5.成年後見の費用
○ 最初に必要な費用(専門家に依頼した場合)
法定後見 7万円~30万円程度
任意後見 20万円~40万円程度
○ 毎月の費用(専門家に依頼した場合)
法定後見 裁判所が決定(別紙)
任意後見 話し合い
6.誰に頼めばいいのか?
① 家族・親族
② 専門家(弁護士・司法書士・社会福祉士・行政書士)
※なるべく知っている人や紹介してもらって選んで下さい。
※事件について
あなたの生活を支えるのは、最終的には制度や建物ではなく「人」です。施設選びも後見人選
びもこの視点を忘れないで!!
|