受講案内


12月の雑学講座

    第115回講座
 宮沢賢治(1896~1933)が多方面にわたって活躍した人だということは、みなさんよくご存
じだと思います。文学の創作、農学校の教師、農業の技術指導、農民芸術の提唱、宗教者とし
ての活動などなどです。
 文学の創作と一口に言っても、童話、詩(「心象スケッチ」)、劇作、短歌など、彼の創作
は多ジャンルに及んでいます。それら様々な作品の中には、日常の言葉だけでなく、植物や動
物の名前や、化学の言葉、岩石や地層に関する言葉、天体・宇宙に関わる言葉、宗教の言葉、
技術の言葉などなど、実に多様な領域の言葉が鏤められています。
 それが彼の才気の表れであることは間違いありませんが、もう一方で彼が生きた20世紀初頭
の社会がそうした多様な層面を露出させながら、人びとの生活のなかに浸透してきてい
たからということも否定できません。
 賢治の生きた時代、そして3.11以降の現在にまで繋がる時代と表現について、賢治の詩と童
話の代表作に触れながら、皆さんと考えてみたいと思います。

宮沢賢治は同時代人

―表現をとおして、時代と社会を考える―



小関 和弘 氏
和光大学表現学部 教授

日 時  12月17日(火) 14時~16時 
会 場 町田市民文学館2階大会議室 
  [地図] (町田市原町田 4-16-7)
参加費  500円(まちだ雑学大学会員は無料)
   先着100名とします


こせき かずひろ和光大学表現学部 教授。1951 年、群馬県生まれ。
日本近現代詩研究。日本文化研究。和光大のゼミナールでは東北出身の詩人の詩歌を学生と
一緒に読み込んでいる。宮沢賢治学会イーハトーブセンター編集委員会ビブリオ部会委員、
元・学会理事(編集委員、企画委員)。鉄道史学会会員。映像学会会員。
近年は東北の神楽・番楽に関心を持ち、東北通いの回数が増えた。
早池峰大償神楽後援会、大償神社奉賛会会員。著書に『鉄道の文学誌』(日本経済評論社)。

   <雑学大学からのお知らせ>・・・・・・・・・・・
   ・1月の講座予定  
200 年以上ある台湾茶の歴史について

中国茶茶藝技師
張 宜靖 氏


1月10日(金)14時~16時
町田市民文学館2F大会議室
          問い合わせ  mail m.zatugakudai@gmail.com
                  Tel: 090-2319-7833
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