第53回講座
創作版画の先達、山本鼎がある会合で版画創成期を回想して、「今から考えると不思議な気が
するけれど、版画という語は僕らが初めて使ったのだ。それまではなかった」と語ったと恩地孝
四郎が書いています。確か浮世絵は、芝居絵、名所絵、錦絵と呼ばれていましたし、山本が明治
37年、与謝野鉄幹主宰の詩歌誌『明星』に、二色刷木版「漁夫」を寄せた時も、画家が刀を筆
として描いたとして、「刀画」(とうが)と紹介されました。山本らが大正7年に日本創作版画
協会を創設してからも「版画」は、美術批評家や画家たちに正当な理解を得るまでには長い時間
を要したのです。ここに、近代における日本の版画の変遷を解説します。(村田)
ハンガとは半分の画か
ー 近代における日本の版画の変遷 ー
村田 哲朗 氏
(町田市立国際版画美術館館長)
日 時 平成26年12月9日(火)
午後2時 ~ 4時
会 場 町田市民フォーラム3F ホール [地図]
(町田市原町田 4-9-8 Tel: 042–723-2888)
参加費 まちだ雑学大学会員は無料 (一般 200円)
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むらた てつろう
東京藝術大学美術学部藝術学科卒 (財)日本民芸館、河出書房新社編集
局勤務を経て、郡山市教育委員会事務局参事、美術館建設準備室担当、郡山市立美術館館長
兼学芸課長を務める。平成16年4月より、町田市立国際版画美術館館長
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<雑学大学からのお知らせ>・・・・・・・・・・・・・・・・・
・1月の講座 南方熊楠と ”世界遺産” 熊野古道 ー 熊楠エコロジーの成果 ー
井川 憲明 氏 (グリーンサイエンス21理事、元明治大学教授)
1月29日(木)午後2時 ~ 町田市民フォーラム4F 講習室
問い合わせ m.zatugakudai@gmail.com
Tel: 042-745-7608
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