第55回講座
これまで、大きな社寺も古墳もない町田市には、たいした古代史はないとされてきました。とこ
ろが、境川上流域の相原・小山地区では、近年の多摩ニュータウンの建設にともなう発掘調査で、
朝鮮半島などからもたらされた高度な技術・文化に裏打ちされた古代遺跡が次々と姿を現しました。
開拓者のリーダーのものと思われる冬至の日の出方位を意識した石積み式横穴墓、鍛冶・窯業・木
工などの古代手工業センターとよぶべき遺跡、尾根一面に広がる古墳時代後期の畑など、平野部の
水田ばかりではなく、むしろ「丘の力」に依拠してたくましく生きる古代の人々の姿が見えてきた
のです。これらの遺跡がどのような歴史的背景を持ったものなのかを、ヤマト王権の地方支配の拠
点である「屯倉(みやけ)」との関係などから考えます。
【知られざる町田古代史】
ヤマト王権の東国支配と多摩丘陵
ー 安閑天皇と春日山田皇后にふれて ー
松本 司 氏
(歴史地理学者、元町田市立博物館副館長)
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日 時 平成27年2月23日(月)
午後2時 ~ 4時
会 場 町田市民フォーラム4F 講習室 [地図]
(町田市原町田 4-9-8)
参加費 まちだ雑学大学会員は無料 (一般 200円)
まつもと・つかさ
歴史地理学者、元町田市立博物館副館長
早稲田大学法学部卒 國學院大学大学院文学研究科(日本史学専攻)博士課程後期
終了 日本写真芸術専門学校 写真実技専科終了 2000年、公益信託上野五月記念
日本文化研究奨励基金により「古代風水思想の実証的研究」に対し奨励金。第3 回
桜井徳太郎賞を論文「伊豆諸島と伊豆半島を結ぶ祭祀空間の構造と航路」で受賞。
著書に『古代遺跡謎解きの旅』(小学館)、『写真詩集・天上を翔る川―大雪山・石狩川
幻の源流』(渡辺出版)他がある。
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<雑学大学からのお知らせ>・・・・・・・・・・・・・・・・・
・3月の講座 災害の時代、3.11以降の生き方を探る
ー 東日本大震災から4年 ー
すぎた 和人 氏
(福島の声を届ける雑誌「J-one生命あるもの」発行人)
3月30日(月)午後2時 ~ 町田市民フォーラム4F 講習室
問い合わせ m.zatugakudai@gmail.com
Tel: 042-745-7608
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