1998年に東宝系で公開された劇場版映画「ポケットモンスターピカチュウの夏休み」（ピカチュ
ウプロジェクト98）は、ＴＶアニメとのシンクロを狙った作品であり、劇場版ポケモンのシリーズ
化第一作品として、その後、様々なポケモン作品の展開につながっていった。
　しかし、その背後で、ＴＶアニメ「ポケットモンスター」の特殊映像手法、いわゆるパカパカ
（フラッシュ等の激しい点滅）問題」により劇場版での公開が危ぶまれるという極めて厳しい事態
が発生していた。
　1997年12月16日（火）、日本民間放送連盟と日本放送協会（NHK）は、特殊映像手法「パカパカ」
により，多くの子供たちの健康に影響を及ぼすというＴＶ史上、最悪な事態に直面していた。
　町野洋一氏は、当時、テレビ東京プロデューサーとして「ピカチュウプロジェクト98」の現場に
携わっていた。今回、そうした経験や当時の放送業界の動きにエピソードを織り込みつつ，特殊映
像手法問題の再発防止のためのガイドラインを示し，ＴＶのみならず劇場版映画製作のケースに踏
みこんだアニメプロデューサーの役割について町野洋一氏に講演をいただく。

パカパカ(ポケモンショック)

〜 アニメプロデューサーの役割について 〜

町野　洋一 氏
（元テレビ東京プロデューサー）

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