第60回講座
火星の地下には液体の水とメタンと酸化鉄があり、今でも微生物が生きているとみられる。
一方で、太陽系外の惑星は続々見つかっているが、地球のように「賢い」生命を進化させた惑星は
まれのようだ。
圏外知性との交信は望み薄なので、21世紀中の(有人)生命探査のターゲットは火星に絞られる。
火星に飛び出すと途中でUターンはできず、最短で2年半から3年の旅になる。火星での
潮待ちの時間が長い。行き帰りの宇宙船の中では毎日レトルト食品であっても、探査隊の人数が
増えたら 火星では宇宙農業により食料、酸素、水をつくり再生循環利用するのがよい。
微小重力や宇宙放射線といった厳しい宇宙の環境はともかく、火星探査の一番のキモは ひょっと
して3年以上かかる火星探査のあいだ 心がもつだろうかにある。
地球の内部や太陽系周辺のイベントは、38億年連綿と継がれてきた生物の進化に深く結びついて
いる。ヒトの心の進化も例外ではない。宇宙にむかう人類とその文明について 宇宙農業サロンの
山下雅道氏がその構想を紹介する。
宇宙でのくらしと火星での農業
〜 地球がつくった人の心 宇宙へ 〜
山下 雅道 氏
(JAXA名誉教授 名誉教授)
日 時 平成27年7月18日(土)
午後2時 ~ 4時
会 場 町田市民フォーラム4F 第2学習室 [地図]
(町田市原町田 4-9-8)
参加費 まちだ雑学大学会員は無料 (一般 200円)
原則として入場は会員優先とさせていただいております。
やました・まさみち
東京大学・理・化 卒。東大・宇宙航空研をへてJAXA・宇宙科学研究所。
日本人初の宇宙飛行・TBS秋山豊寛氏による宇宙ステーション・ミールでのニホンアマガ
エルの実験、米国のスペースシャトルや日本のスペース・フライヤー・ユニットでのアカ
ハライモリの実験など担当した。火星でバクテリアを発見したいと 宇宙農業にいそしん
でいる。 宇宙研・名誉教授
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<雑学大学からのお知らせ>・・・・・・・・・・・・・・・・・
・8月の講座 「平 和 と 蓮」
ー 児童憲章の理念から学ぶ ー
塩澤 珠江 氏(「日本蓮学会」事務局長・ギャラリー<季の風>主宰)
8月7日(金)午後2時 ~ 町田市民フォーラム4F 講習室
問い合わせ m.zatugakudai@gmail.com
Tel: 042-745-7608
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