第99回講座
住宅をそこに住まう高齢者の生活基盤や生活実態を明らかにしないまま一律に改修を進めることには
多くの疑問があります。私はその疑問を解決すべく1995年に町田市において住宅改修を有効に行うため
の制度として、建築だけでなく、医療、福祉などの各分野の専門者の連携による住宅改修アドバイザー
制度を作りました。また、それをきっかけに実践組織として「町田すまいの会」を設立。私自身も住宅
改修アドバイザーとして実践を続けてきました。現在では、介護保険制度での住宅改修にもこの制度が
活かされています。
元気な時に合わせて建てた家は、高齢者となったとき、そのままでは生活は困難となることが多くあ
ります。住宅を建てる時に、これらのことを思い描いて建てていくことが重要です。本来、建築関係者
がこういったノウハウを習得し顧客へ提案すべきですが、現実にはそうではないことが多く見受けられ
ます。
そこで今回は、新築や終の棲家への改修の際に活用できる制度の紹介や様々な工夫など、私がこれま
で取り組んできた体験を通してお話しします。
高齢になっても住み続けられる住まいへの改善
~終の棲家を考える~
大宇根 成子 氏
NPO 町田すまいの会代表・建築士
日 時 10月17日(水)
14時~16時
会 場 町田市民文学館2階大会議室
[地図]
(町田市原町田 4-16-7)
参加費 300円(まちだ雑学大学会員は無料)
先着100名とします
おおうね・しげこ
1943 年 香川県高松市に生まれる。
1965 年 大学社会学科を卒業。その後、建築家を目指す。
現場での業務に従事しながら、二級建築士資格取得。現在一級建築士。
長年業務として住宅設計に携わる傍ら、父母、義父母の介護を行ってきた。
1995 年「町田すまいの会」設立。代表に就任。
アドバイザーとして,建築の専門知識に加え,育児,介護経験の視点から多くの助言を行っている。
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<雑学大学からのお知らせ>・・・・・・・・・・・・・・・・・
・11月の講座
首都圏ベッドタウンにこれから何が起こるのか 私たちの行く末を考える
相模原町田地域医療介護圏インフラ整備コンソーシアム代表 小野沢 滋 氏
11月2日(金) 14時~16時 町田市民フォーラム3Fホール
問い合わせ m.zatugakudai@gmail.com
Tel: 042-745-7608
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